学校の「誰にも言わないから」は本当に信用できるのか

学校の先生方が言う、「何でも話してね」「秘密は守るから」は本当に信頼できるのでしょうか?

学校の先生方は、生徒たちの悩みを聞き出そうとすべく甘い言葉をささやきます。しかし私は、これには罠があると思っています。というのは、「秘密は守るから」という部分。誰に対して秘密を守るのかが今一つ分かりません。

筆者は小学生の時、「相談室」というものを利用したことがあります。守秘義務があり、ここで話した秘密は誰にも公開されないという約束がされていました。

相談相手になった人はカウンセラーではなく一人の先生でしたが、先生は「ここでの話はここだけの話」と言って下さいました。しかしその2年後、新たに赴任してきた担任の先生から「あなたは以前、このような事情で相談室を利用したらしいけれど」と言われたのです。

つまり、「ここだけの秘密」のはずのここだけの話は、職員会議にかけられ、生徒たちの個人情報として記録され、しかも私の悩みとして相談した内容は、「あなたはこういう内容で相談室を利用しましたね」「それはあなたのわがままなんじゃないですか」というニュアンスで私に突き付けられたのです。

非常に衝撃でした。先生方の「ここだけの秘密」というのは、保護者や他の生徒には秘密、という内容だったのです。

もちろん先生方が情報を共有すべき、ということは分かりますが、他の先生がその「秘密」を知っているということを生徒に敢えて教える必要はないと思うのです。例え他の先生方が知っていたとしても、せめて生徒本人には知らせないでいて欲しかったと思います。

それ以降、私は学校の「秘密は守る」は信頼しません。私は高校で教員をしていますが、同じような経験を持つからか「先生方の『秘密は守る』は信用できない」と言っていた生徒がいました。生徒の信頼を裏切ることになった教員の罪は重いと思います。

私に悩みを相談してくれた生徒の中にも、「先生は、この内容を職員室で話しますか?」と確認をした子が何人もいました。職員同士で生徒の情報を共有することは当たり前ですが、生徒が「誰にも言わないで」と打ち明けた真剣な悩みを他の先生が軽々しく口にするべきではありません。その考えは、教員として働く今でも変わりません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です